津市/松阪市 住宅のコストダウンに関するあれこれ/ローコスト住宅を考える
コストを抑えるには、計画段階から
一生で一番高価な買い物である、家の新築を考える時、誰しもが少しでも安くしたいと考えるのは当然のことです。ではコストを抑える、いわゆるローコスト住宅はどうすればいいのか・・・実はコストダウンは、建物だけに及ばず、土地探しの段階から始めなければなりません。そして間取りの計画や仕上げ材の検討する時、どんなところにこだわっていくのかを明確にしていくことでどこをコストダウンするのかが見えてきます。これからコストを抑えるにはどんな方法や注意点があるのか考えて行きたいと思います。
コストダウンは土地探しから始まっている
価格だけで土地を購入すると思わぬ出費がかさむ時があります。下記のようなことにご注意ください。
高低差のある土地
道路との高低差のある土地は、玄関へのアプローチに階段が必要だったり、購入地が道路より高い場合は擁壁が必要となり、低い場合は盛土をしなくてはならない場合があります。道路と平坦な土地を選びましょう。
前面往路が狭い土地
乗用車がやっと一台通れるくらいの狭い道路に面した土地は、道路後退の可能性があります。道路後退とは道路の中心から2メートルは構築物(道路沿いにの建物や塀、フェンス等)が作れません。そして後退する範囲の工作物の撤去費やその後退位置の境界線を確定するのに費用が発生します。
また、工事中の工事車両や搬入車両が通行できない時は割高となる場合があります。
津市はこの道路後退に関し補助金があります。三重県津市新築/狭い道路に面して新築する場合の道路後退とその助成金
上下道水設備の有無
敷地内に水道メーターや下水の最終マスがあるか無いかで、上下水道の敷地内への引込費用や本下水が前面道路に無い場合は浄化槽を設置する費用が掛かります。
境界杭の有無や地目等の確認
境界杭があり隣地や道路との境界が確定されていないまま購入すると、自費で境界を確定するための費用が掛かってきます。また土地の地目が畑や田んぼ等農地になっている場足は、農地転用する費用が発生します。
都市計画区域内か外か
市町村では都市計画区域に指定している土地があります。その区域内には、市街化区域と市街化調整区域があり、後者の市街化調整区域では家は建てることができません。逆に都市計画区域外の土地は、家を建てる時に必要な確認申請が不要(地域によっては都市計画区域外でも確認申請が必要となる場合があります。)となり、それに関わる費用がコストダウンできます。
既存の建物を含め土地を購入する場合
既存の建物を含め購入し自費で解体をする場合、もちろん既存の建物解体費用相当を値引いて購入ができますが、更地にするために、既存の庭や外柵などの費用も掛かります。そしてもっと気を付けておきたいのが、既存の建物の中に家財道具等があるかないかです。これを処分するには、解体費とは別途に高額な費用が掛かってきますので注意が必要です。
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建物の形や床面積でコストダウン
大きな建物より小さな建物の方がコストダウンにつながることは分かりやすいですが、建物形によってコストダウンが出来ます。
延べ床面積を小さくする
先にも書きましたが、小さな家にすれば当然費用は少なくなります。では、小さくするにはどんなポイントがあるのでしょう。
1.共用部を削減するため、階段はリビングに設ける、水廻り(キッチン、トレイ、洗面脱衣所、浴室)リビングやダイニングから直接アプローチする計画とすれば、廊下やホールがコンパクトにまとまります。
2.子ども部屋は一部屋の空間とし、簡単にパーテンションや家具などで間仕切る、書斎や家事室などは間仕切らないでコーナーとして設ける。ひとつひとつの部屋を大きな空間としてとらえることで、全体の面積を小さくできます。また間仕切り壁やドアなどが不要にる分も、コストダウンにつながります。
形を単純化する
家の形の凸凹を無くし四角形にすることで表面積が少なくなり、材用費や施工費がコストダウンできます。また屋根の形状も単純となりこれもコストダウンにつながります。また単純な建物は耐震性もよくが壁に面する面積が少ないため断熱性も高まり、そういった意味でもコストダウンできます。 では、どうすれば単純な建物を計画すればよいのでしょう。
1.間取りを考える時に先ず四角形を描きそこにそこに必要な部屋を割り当て行く方法が良いと思います。逆に各部屋を繋げていくと凸凹した家になりやすくなります。
2.総二階(一階と二階の面積と形が同じ建物)の家もコストダウンにつなります。
3.屋根の形を切妻や寄棟として屋根勾配を急勾配としないで計画すると屋根の面積が小さくなり、屋根足場も不要になります。
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水廻りでコストダウン
水廻りは省略できない、無くてはならない設備です。ではどうしてコストダウンするのでしょうか。
1.水廻り(キッチン、浴室、洗面脱衣所、便所)を一か所にまとめることで給水、給湯、排水の距離が短くなりコストダウンできます。また敷地内の水道メーターや公共下水の最終ますの位置も念頭に置いて計画することにより外部の配管距離を短くすることができ、余分な費用が掛かけなくてすみます。
2.当たり前のように一階と二階に設けていた便所を一か所にする。
3.自分たちが必要とする機能を考えキッチン、システムバス、洗面化粧台、便器を選ぶことも大事です。使い始めてから使わない機能は無駄になります。高価である住設器がどんな機能をもっているかを把握して決めることもコストダウンとなります。
その他いろいろコストダウン
収納スペースでコストダウン
通常のクローゼットは必ず建具が必要となり、ましてや収納家具を取り付けると既製品であっても割高となってきます。収納スペースには、ウォークインクローゼットやシューズクローク、パントリーを上手に配置すれば扉を省略できます。また、棚やパイプも大工工事として取り付ければ収納家具より費用をカットすることができます。
バルコニーでコストダウン
当たり前のようにあるバルコニーが、殆ど活用されていないことが多いようです。その必要性を考え、なるべく小さくしたり、場合によってはバルコニーを造らないことも検討するとコストダウンにつながります。
サッシでコストダウン
家の外観を気にし過ぎて、あちこち窓を付けてしまったり、家は明るい方がよいからと、大きな窓をつけるとコストがアップします。本当に必要なのかをよく考えて、窓は最小限に抑えることもコストダウンにつながります。また引違窓や滑り出し窓、FIX窓は安価なので必要性を検討して採用することもお勧めです。
使用する材料でコストダウン
構造材(基礎、土台、柱、梁等)でのコストダウンは難しいですが、仕上げ材は、こだわっているところとそうでないところの優先順位を明確にして決めることでコストダウンができます。
壁・天井・床の仕上げ材
お馴染みのビニールクロスは、安価で張りかも容易であることからよく使われていますが、この部屋、この壁、この天井だけはと決めて、自然素材の木や珪藻土などの塗り壁を用いることをお勧めします。また床材に関しても同じことが言えます。無垢材の床が良いからと言って、全部をそうしてしまうとコストがアップしてしまいます。水廻りには安価なクッションフロアやこだわりのないところにはシート張りや突板のフロア材を使用するなどするとコストダウンにつながります。
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屋根材外壁材はメンテナス費用も考えて
屋根材には、陶器(日本瓦、洋瓦等)スレート(カラーベスト、コロニアル)、ガルバニウム鋼板
等がありそれぞれ特徴がります。
陶器瓦・・・高価ですが、劣化しずらい。ただ漆喰が使用してあるとその部分は早い時期にメンテナスが必要となります。また色褪せした場合は、塗装することができないので、屋根の葺き替えとなりますので、費用は高価となります。
スレート瓦・・・安価な屋根材ではあるが、雨漏りの原因にはなりませんが、色褪せしてくる。また台風などで棟板金がとれいやすい。色褪せた場合は、塗装が出来ますがメンテナスの回数が多くなる。また既存のスレート瓦を撤去しないで、ガルバリウム鋼板の屋根を葺くこともできます。撤去費がかからない分、安価におさえられます。
ガルバリウム鋼板・・・熱と音の対策が必要な為、洋瓦より高価になる。スレート瓦に比べ色褪せしづらく長持ちし、メンテナンスに塗装が可能です。
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ランニングコストからコストダウン
住宅のランニングコストは、光熱費の他に修繕費があります。メンテナスも念頭に置いてプランニングや仕上材を選択すると長期を考えるとコストダウンにつながることがあります。
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光熱費削減にはZEHを取り入れるのも一つの方法だと思います。ZEHとは、ゼロエネルギーハウスの略で高気密高断熱の家に太陽光による自家発電設備をそなえることで光熱費0円を目指すものです。またZEHには補助金やフラット35の優遇処置のなどもあります。ただしZEHにするためには、初期費用とその設備に関するメンテナンス費用もかかり、コストダウンになるのかならないのかは、意見が分かれています。
補助金を使ってお得にコストダウンしましょう。
国土交通省の事業として「地域型住宅グリーン化事業」低炭素住宅、長期優良住宅、ZEHの新築に対し補助金がでます。
詳しくは
津市が行っている事業の補助金
建て替えで既存建物の解体費用に関する補助金があります。
詳しくは
前面道路が狭く道路後退が必要な時の補助金
詳しくは
三重県津市新築/狭い道路に面して新築する場合の道路後退とその助成金
まとめ
如何だったでしょうか。家を建てることを決めた段階でもうコストダウンを意識して、計画をすることが大事になります。新築をお考えの方に少しでもお役に立てれば幸いです。
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