三重県津市・松阪市/住まいの安全安心「耐震補強」を考える。
「耐震補強」を考えよう!
私は、三重県木造耐震促進協議会の耐震診断員として、津市が行う無料の耐震診断の依頼を受けてやっています。そこで感じるのが耐震補強工事に対するあきらめ・・・耐震補強工事の必要性は皆さん充分わかっていらっしゃいますが、補助金があるとは言え掛かる費用が多額のためという理由が多いです。
ここでもっと耐震補強の重要性を理解していただき、なぜ国・県・市が補助金を出して促進しているのか等を考えて行きたいと思います。
阪神・淡路大震災の教訓
阪神・淡路大震災では、6400人を越える犠牲者のうち約8割の人が住宅の倒壊等による圧死でした。特に昭和56年6月に改訂された耐震設計基準を満たしていない老朽木造住宅に被害が集中しました。これにより密集住宅地においては倒壊した住宅が道路を閉鎖させ、逃げ遅れや救出の遅れ、火災の拡大を招くなど、住宅の被害が地震被害を拡大させました。
東海、東南海・南海地震に備えて
三重県においては、多くの市町が東海地震の強化地域に指定され、東南海・南海地震では全ての市町が対策推進地域に指定されています。いつ起こるかわかりませんが、確実に発生確率が高まっている巨大地震にどう対応していくかというのは、大きな課題です。一人ひとりがすべき取り組みの一つとして、大切な街や人の命を守るために住宅の耐震補強を考えてみましょう。
まず何からはじめるの?
住宅の耐震性能(地震に対する強さ、ねばり、ねじれ等)を高めるための第一歩は、専門家(耐震診断員)に住宅を調べてもらい、弱点がどこにあるのかを知ることです。先ずは、耐震診断を受ける事から始めましょう。三重県では、昭和56年以前の木造住宅は無料で耐震診断を受けることができます。
詳しくは:三重県で受診できる無料の耐震診断と耐震補強工事に利用できる補助金
耐震補強って?
「耐震補強」とは、耐震診断を行った結果、耐震性能(地震に対する強さ、ねばり、ねじれ等)が充分でないということが分かった建物を、必要な耐震性能を持った建物に改造する事です。具体的には、既存の壁を補強したり新しい壁を設置したりすることが一般的ですが、耐震壁のバランス(壁の配置)を考えないと地震時に建物がねじれたりすると全体の耐震強度が低下する恐れがあります。必要なところに重点的に補強することが効果的です。またいくら壁を補強しても補強材料の取付方法を誤ると効果がありませんので、正規の方法で取付が行われいることも大事です。このことからも専門家に相談するのが一番良いでしょう。
相談は、「三重県木造耐震促進協議会」TEL059-246-7131
「津市役所 都市計画部 建築指導課」059-229-3187
「松阪市役所 防災対策課」0598-53-4034
よろしければ弊社にもご相談くだい。お問い合わせ
昭和56年以降の木造住宅は大丈夫?
阪神・淡路大震災のあと耐震設計基準がより厳しくなりました。そのため昭和56年以降の木造住宅でも、その基準に比べ耐震性能が充分でない場合も多いようです。心配な場合は、有料になりますが耐震診断を受けましょう。
相談は、「三重県木造耐震促進協議会」TEL059-246-7131
「津市役所 都市計画部 建築指導課」059-229-3187
「松阪市役所 防災対策課」0598-53-4034
よろしければ弊社にもご相談くだい。お問い合わせ
リフォームに合わせて耐震補強を
永く住み続けると家族構成が変わったり生活スタイルの変化により、リフォームの必要性が出てくることがあります。こん時に耐震補強工事を併せて行うと効率的です。
いかがでいたでしょうか。いつ起こるかわからない地震発生時には、自分や家族のみならず近隣や地域住人の命を守る上で耐震補強は大事であることが分かって頂けたのではないでしょうか。
関連記事
木造住宅の耐震補強ってどんなことをするの?津市B様耐震補強工事を実例で紹介
会社名 :株式会社アトリエLiving Craft
住所 :〒514-1122 三重県津市川方町501-2
代表 :代表取締役 扇野 正実
ホームページ :https://atelier-lc.net/
営業時間 :8:00~19:00(日曜定休)
************************
次の記事へ
三重県津市・松阪市/補助金を使っての耐震補強の流れ »