「床がフワフワしてきた」の原因と対処法
なぜ床がフワフワしてくるのか
突然ですが、床が「フワフワしてきた」・・・・ってことに気付いたことありませんか?
築25年~30年位を過ぎた頃からこの現象が出始めることが多いです。
多くの方が床の下の木(根太や大引きや土台)が腐ってきた、白蟻が喰っているのではないかと心配されます。
しかし・・・
ほとんどは、そのような心配されてるようなことはないです。
じゃ~なんでフワフワするのか?
この現象が起こるのが合板フロアです。合板フロアはベニヤ板に化粧単板を工場で張り合わせて造られたものです。(ベニヤ板:薄いラワン材の繊維方向を直行させ接着したもの)25年くらいを過ぎるとこの貼り合わせてある接着力が弱ってくるのです。
ですから床下の木部の腐れやシロアリ害によるものではないことがほとんどです。
一方、無垢のフロアは合板を使用していないのでこの現象は発生しません。
今、新築やリフォームで張っている床材は大丈夫?
でも、今も合板フロアはよく使われています。
じゃ~ 今、張っている床材も25年を過ぎた頃、床がフワフワしてくるのか?
それはほぼないと思います。今、合板フロアを張るときは必ず下張りをするからです。
下張り合板12㎜を根太に打ち付け、又は大引きに21㎜、24㎜、28㎜等の合板を打ち付け、その上に接着剤を併用して合板フロア12㎜を張るので、床のたわみが少なくて床がしっかりしますよね。
このしっかりしていることで、床のたわみが少なくなるので、合板フロアの接着剤も長持ちします。まだ実績がないので、40年50年となるとどうだか分かりませんが・・・
以前は12㎜の合板フロアを根太に直接張っていましたから、長年合板フロアが根太と根太間でたわむことで接着力が弱くなってくるのです。
ですからフワフワするところは人がよく踏む箇所である居間、廊下、台所などが多いです。
フワフワする床の対象方法
経年変化によりベニヤや化粧板を貼り付けている接着力が弱くなることで起こるフワフワする床・・・
いくつかの対処方法はあると思いますが、ご予算もあるかと思います。
一番お勧めは、その部屋の合板フロアを全部はがし下地合板を張ってその上に新しい合板フロアを張るやり方です。経年劣化が原因なので、フワフワしていない部分も接着力が弱くなっている可能性があるので撤去した方が良いと思います。
このやり方であれば、床断熱が施してない場合はついでに断熱工事も行う事が出来ます。床の断熱を行うと南側に面した部屋で冬に太陽光がよく入る部屋やこたつを利用されている部屋は、その効果を実感していただけるお客様が多いいです。
でもこれが一番のおすすめではあるのですが、コストがかかります。
コストを抑えて張り替えるもう一つの方法は、フワフワした部分だけを取り除き、その部分に下地合板を張りその他の部分は既存の合板フロアをそのまま下地合板として利用するやり方です。
撤去しなかった合板フロアが心配ではありますが、新しく張る合板フロアと二重なるのでそれまでよりはしっかりして、たわみも少なくなるので劣化の進行はおさえることが出来ると思います。
このやり方だと、撤去する面積が減りその分、処分費も減るので前記より安価となります。
また、材料費、施工費共にコストはアップしますが、新たに張る床材を無垢材にするのもお薦めです。
今後フワフワする可能性はなくなります。
いかがでしたか? お役に立てれば幸いです。
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