津市O様新築工事 天候に左右されやすい基礎工事
工程を読むのが難しいのが基礎工事
もちろん外で行う作業ですので、雨の日の作業は、効率が落ちるのはお分かりいただけると思いますが、基礎工事には、雨の日にどうしても行ってはいけない工事があります。ず~っと晴れてくれば良いのですがそういう訳には行きません。
ちなみに三重県は
年間に雨の降る日数は平均で44.9日で全国ランキング24位とのこと、それほど雨の日がおおい訳ではありませんが、12日間で1日雨が降る計算になります。(私としてはもっと降っているイメージがありますが・・・)
話しを戻して
雨の日にやってはいけない工事は、根伐(土を掘削したり、鋤き取ったりすること)です。雨で水を含んだ土をいじることで、土と水をかきまぜることとなりまるで田んぼのようになってしまうからです。この状態にしてしまうと土から水が抜けるのに相当な時間を要するので、雨の日に「土いじり」はしないのが原則です。
住宅の基礎ってどうなってるの?
先ず基礎ってどうなってるのかを工程順を追って簡単に説明します。
左の図が基礎の断面図(基礎を縦に切った図面)です。
①根伐・砕石敷・・・断面図の一番下に記載されているクラッシャーラン(砕石)を敷くために高さを調整しながら、土を掘削していきます。その上に砕石を敷き転圧(砕石を締め固める作業)します。
②ポリエチレンフィルム敷・・・左図に記載がありませんが、下の土からの湿気を防ぐために全体に敷き詰めます。
③捨てコン打設・・・これも左図に記載がありませんが、基礎の外周の位置を出すために墨で線を描くためにコンクリートを薄く打ちます。※コンクリートを所定箇所に流し込むことを「打つ」とか「打設」と言います。
④配筋・・・図面に基づき鉄筋を組んでいきます。
⑤型枠組立・・・外周部の型枠を組みます。
⑥ベースコンクリート打設・・・厚さ150㎜の基礎の底にあたるコンクリートです。(土間コンクリートと呼ぶ人もいます。)
⑦型枠組立・・・今度は図面で立ち上がり部のコンクリートを打設するための型枠を組み立てて行きます。
⑧立ち上がりコンクリート打設・・・組み立てた型枠にコンクリートを打設します。
⑨型枠の解体・・・コンクリートが固まったら型枠を解体します。
⑩建物の周辺整地・・・根伐で余堀した部分の土をもどして、周辺の土をならします。
以上が基礎の概要です。
O様邸では、お盆前後の秋のような長雨影響を受け、基礎工事も8月24日の良き日に着工したものの、その後が続かずやっと再開したころには、年間で一番降水量が多いと言われる、秋の長雨の9月に突入してしいました。
基礎工事が再開したのは、9月9日でした。その日は、朝方未明に雨が降りましたが、その後は雨も止んだので午後より工事を行いました。この日は、土を乾かすため、土の上面の濡れた部分を鋤取る作業を行いました。
9月10日、本格的に根伐工事を行い捨てコンクリート打設まで進みました。
基礎手順の①②③の根切り・砕石敷・ポリエチレンフィルム敷・捨てコンクリートを行いました。
9月11日・13日・14日・15日で鉄筋の配筋と型枠工事行いました。
基礎手順④⑤の鉄筋の配筋と外周部の型枠工事を行いました。
9月16日に設計監理者による配筋検査、9月18日に瑕疵担保保険に係る配筋検査を受けました。
次回の予告
次回は、いよいよコンクリートを打設、そして完成までをご紹介できたらと考えています。
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代表 :代表取締役 扇野 正実
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