津市U様の木塀とくぐり戸を造りました。
既存木塀の柱が腐ってしまった
DIYを得意とするU様、御自分で作った塀が劣化したので木塀を造って欲しいとの依頼を受けました。既存の木塀は柱が土に埋め込んであったため、そこが腐ってしまっていました。今回は、腐りづらく長持ちするよう工夫して木塀を造ってみました。
腐れを少しでも回避するために
通常であれば、左図の写真のように基礎をして土台を引き柱を立て、そこに木板をはるというやり方が一般的ですが、この基礎と土台の設置面や土台と柱の接合部が雨に濡れた時に乾きづらいので長年の間に腐れが発生しやすくなります。腐れを少しでも回避するために、今回は木塀の長さも短ったので基礎と土台を作らないでやってみました。
風邪の抵抗をすくなくして
基礎と土台を無くすことで木塀が倒れやすくなるのではないかと不安でしたので、やらず(控え)取付けましたが、木塀の板の面積も小さくしました。その分飾り桟を2段に設けました。
こんな感じで出来上がりました。
上の写真のように完成しました。奥側のの目隠しが目的なので、風邪の抵抗を少なくするために木板を短くしました。下に飾り桟と土台の代わりに少し大きめのつなぎを入れました。また上の笠木は、銅板を取付ました。
左の写真の柱の下に取り付けてあるのが、基礎の代わりになるステンレス製の金物です。この金物はコンクリートでしっかり根巻きしてあります。こうしておけば、雨に濡れても早く乾いて腐りづらくなります。
左の写真の柱から斜め下に取り付いているのが木塀のやらず(控え)です。これで木塀の転倒を予防しています。
お施主様の希望もあり、全体にキシラデコールを塗布し更なる防腐対策を行いました。
お施主様にもしっかりしたものが出来上がったと喜んで頂きました。
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